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ブックレビュー
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2002年
   
12月 「カメラな日々---analog.2002.digital」
   
2000年
   
8月 某日、菅浩江さんの『永遠の森 博物館惑星』をゲラで読む。
9月 上旬:ある雑誌から依頼のあった「遺伝子・ウィルスを扱った小説を特集」
10月 上旬:友人たちと丹沢の麓にあるキャンプ場で2泊3日の宴会
   

幻想図書館 ブックレビュー
大倉貴之読書帖
平成12年8月
某日、菅浩江さんの『永遠の森 博物館惑星』をゲラで読む


8月5日(土)
パシフィコ横浜での第39回日本SF大会に参加。
ディラーズルームで古書を5冊購入。夜は友人達と中華街で宴会をしてホテルへ、ホテルの部屋でも2時頃まで酒盛り&雑談。

6日(日)
今日も引き続きSF大会。「乱学講座総集編」にゲストパネラーとして出演するのだが、オレは何を話せばよいのか。「乱学講座」は月に一度、何かテーマをもった方が講演をする企画なのだが、今回は次々とゲストが登壇してノンストップで話すということなのだ・・・・。なにを求められているのかハッキリしない企画なので緊張する。
結局、主催者の大宮信光さんと流通関係の歴史を話すことに。
オレの後に登場する横田順彌さんが入室したので、オレ、大宮さん、横田さんで少々お話ししてお役ご免。徳間書店のKさんOさんと打ち合わせ。SF大会に終了後、友人達とお茶した後、帰宅。『SFマガジン』の原稿を深夜まで。

某日、今年はお盆に帰省しようかとも思ったが、今月は通常の連載以外に某新人賞の下読みとインタビュー、対談の構成が入っているので取りやめる。今月はフリーになってから初めて経験するタイトなスケジュールなのだ。去年もこの時期は慣れない実用書の編集&原稿書きで苦しんで帰省しなかったのだが・・・。

某日、某ホテルで筒井さんと獏さんの対談で司会をする。このお二人は、オレが全著作を読み続けている作家であり、特に筒井さんは高校生の時からのアイドルなので緊張する。獏さんも筒井さんの対談は意外にも初めとのことで、最初は緊張気味であった。
途中でオレでは聴けない質問を獏さんが筒井さんにぶつけてくれて、この対談は非常に面 白いものなったと思う。この対談は10月3日発売の『SFJapan』(徳間書店)に掲載される。

某日、『新刊展望』の原稿を書く。今回は短篇集(連作短篇集)に絞って以下の5冊を紹介する。小林恭二『首の信長』(集英社)、夢枕獏『陰陽師
鳳凰ノ巻』(文藝春秋)、坂東眞砂子『神祭』(岩波書店)、久間十義『オニビシ』(講談社)、伊井直行『濁った激流にかかる橋』(講談社)。現在最も脂の乗った作家達の作品なので、それぞれについて色々書きたくて指定の字数に納めるのに苦労してしまった。

某日、某出版社にて恩田陸さんにインタビュー。『Mens EX』の書評頁で恩田さんの『月の裏側』を採り上げるのだ。非常に話しが弾み、あっという間に指定時間を超えてしまう。

某日、終日某新人賞の下読み。

某日、終日某新人賞の下読み。

某日、『Mens EX』の書評頁に取りかかる。インタビューのテープ起こしに思ったより時間を取られ、終わらなかった。 某日、『Mens EX』の書評頁のつづき。

某日、国立劇場へ「新しい伝統芸能」を観に行く。作家が伝統の新作を書き下ろすという企画。《橋本治・夢枕獏・いとうせいこう》が、それぞれ《薩摩琵琶・講談・狂言》を書き下ろしたのである。野村万作&萬斎による狂言「鏡冠者」が華やかで良かった。

某日、某新人賞の下読みをこなしつつ、某社の文庫編集のお手伝い。

某日、終日某新人賞の下読み。

某日、某新人賞の下読みを終える。 責任重大なので、読み終え時点で下した評価を再検討して、全部を読み終えた時点での評価を加え、新たに評価レポートを書く。残念ながら腰を抜かすような作品は無かったが、総じてレベルは高かった。

某日、ある雑誌から「遺伝子・ウィルスを扱った小説を特集するので、その概略紹介の原稿22枚」を依頼される。今月中に採り上げる作品をリストアップして連絡することにする。

某日、『Mens EX』の書評頁を書き終える。

●今月読んだ本(順不同)
菅浩江『永遠の森 博物館惑星』早川書房(ゲラ)
恩田陸『ネバーランド』集英社
恩田陸『麦の海に沈む果実』講談社
小林恭二『首の信長』集英社
坂東眞砂子『神祭』岩波書店
久間十義『オニビシ』
伊井直行『濁った激流にかかる橋』
小松左京『虚無回廊3』角川春樹事務所
東郷隆『おれは清海入道』集英社
夢枕獏『黒塚』集英社
その他のフィクションとノン・フィクションはメモを紛失。

●今月読んだ雑誌
『SFマガジン』9月号「特集 海外SFファンのためのヤング・アダルトSFガイド」同趣向の海外SFとヤング・アダルトSFを対比させる構成がおもしろく興味深かった。
『BE-PAL』9月号「特集 トレッキング・ニュースタイル」 こういうのを読むと山へ行きたくなる。神保町に行くついでに「さかいやスポーツ」(神田にあるアウトドア関連の品が多種大量 にあり、安いお店)を覗いてみようかな。
『BRUTUS』461号「特集 世界でいちばん好きな椅子」 オレが創刊号から買っている数少ない雑誌が『BRUTUS』。一時は買うのをやめようと思ったが、昨年くらいからまた面 白くなってきた。椅子の特集なのだが、昨年、オレが近所のバザーで2,500円で購入した椅子が掲載されていた。なになに実はその椅子はイームズの椅子(1969年)で、正規に新品で買うと282,000円〜とか!なんだか宝くじに当たったような気分だ。
『BRUTUS』462号「発表!20万人が選ぶ日本のアニメBEST100。」 アニメ雑誌も真っ青な特集である。アンケート上位 40曲が入った挟み込みの「アニメソング歌本」がいい。
『GQ』9月号「特集:赤塚不二夫の脳みそ」 金井美恵子の原稿は面白かったが、特集頁が少なすぎる!



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