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ブックレビュー
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2002年
   
12月 「カメラな日々---analog.2002.digital」
   
2000年
   
8月 某日、菅浩江さんの『永遠の森 博物館惑星』をゲラで読む。
9月 上旬:ある雑誌から依頼のあった「遺伝子・ウィルスを扱った小説を特集」
10月 上旬:友人たちと丹沢の麓にあるキャンプ場で2泊3日の宴会
   

幻想図書館 ブックレビュー
大倉貴之読書帖
平成12年9月
上旬:ある雑誌から依頼のあった「遺伝子・ウィルスを扱った小説を特集」


上旬:ある雑誌から依頼のあった「遺伝子・ウィルスを扱った小説を特集」は、「特集 医学ミステリ」となったので、原稿は二部仕立てにして第一部には渡辺淳一などの病院や医学界を舞台にしたミステリを、第二部にはその遺伝子・ウィルスを扱ったSFを中心に据えることにした。ワンテーマで22枚は久しぶりなのでけっこう時間がかかった。
中旬:某社のT氏からいただいたチケットで映画『ホワイトアウト』を観る。ロケ地となった故郷周辺の風景が懐かしい。で、映画自体はごく普通 。特に感想を述べることもなし。
下旬:某作家の新作書き下ろしを入稿用原稿で読む。苦心の跡がうかがえる作品であった。読了後間もない時期の印象と、少し時間を置いてからの印象が異なり、原稿をまとめるのに少々苦労した。こういうときは、だいたい後者の方がネガティブな評価になるのだが、今回は珍しく逆だった。

●8月に読んだ本の追加。
響堂新『超人計画』新潮社
恩田陸『素晴らしき休日 上と外』幻冬社文庫
筒井康隆『脳ミソを哲学する』講談社 プラスアルファ文庫
中島らも『クマと闘ったヒト』メディアファクトリー
佐伯順子『泉鏡花』ちくま新書
小山修三+岡田康博『縄文時代の商人たち』洋泉社新書

●9月に読んだ本(順不同)
高橋義夫『風魔山嶽党』文春文庫
井上雅彦監修『帰還』光文社文庫
梶尾真治『カジシンの繰宇宙+馬刺し編』熊本日日新聞社
川辺敦『怪奇・夢の城ホテル』ハヤカワ文庫
ゆうきりん『戦国吸血鬼伝 信長異神篇』ハルキ文庫
嵐山光三郎『文人悪食』新潮文庫
ゆうきりん『戦国吸血鬼伝 信長神異篇』ハルキ文庫
武光誠『名字と日本人 先祖からのメッセージ』文春新書
小林章夫『イギリス王室物語』講談社現代新書

●今月読んだ雑誌
『SFマガジン』10月号「幻想の1970年代」  
 オレが若造だった70年代(海外)SF特集である。神保町で『SFマガジン』のバックナンバーやハヤカワSFシリーズを求めてさまよった時代を思い出す。バイト代のほとんどと昼食代を惜しんでは、それらを買い漁っていた。まだオレの知らないSFが星の数ほどあったのだ。
『SFマガジン』11月号 「特集 ハヤカワ文庫SF創刊30周年記念特集」&「秋のファンタジイ特集」  
 ニール・ゲイマンの「聖杯とお茶」、ナロ・ホプキンスの「プレシャス」が収穫。 
『BE-PAL』10月号「70のテント物語」  
 地震の揺れを感じるたびに「そうだ、テントを買おう!」と思う。最低限、戸外で3泊くらい過ごせる支度をしておきたいものだ。先月も書いたが、神保町に行くついでに「さかいやスポーツ」を覗いてみようかなと思う。(忙しくて行けなかったのだ。) 『BRUTUS』463号「ベトナム100年旅行記。」  
故ケネディJr.は事故死する前年に、ベトナム戦争の英雄ヴォー・グエン・ザップ将軍に会うためにベトナムを訪れていた。このことを手がかりにフランスの植民地時代・ベトナム戦争を経たベトナムを考えようという好企画。
『BRUTUS』464号「グッチさん、プラダさん、モードはビジネスですか?」  
 巨大ビジネスでありながら家族的な経営をつづけるファミリーへの取材が興味深い。謎に包まれていたプレタポルテの原価を恐らく世界で初めて公開した画期的な記事が掲載されていた。
『GQ』10月号「特集 007ジェ−ムズ・ボンド」  
 極東の島国の青少年だけではなく北米の青少年にとっても、ジェ−ムズ・ボンド(ショーン・コネリー)がセックスへの扉を開けてくれる天使(堕天使)だったことを告白するジェイ・マキナニーの「ボンドはいかにして僕等を救ったか」が笑える。  
007特集の定番なのが美しきボンドガールだが、ここでは「永遠なるボンドガール」と題して、第1作『ドクター・ノオ』のボンドガール、ウルスラ・アンドレスや『ゴールドフィンガー』のオナー・ブラックマンらの現在の姿(熟年の)を特集。みなさん何とも言えぬ 色気があって、その迫力は凄すぎ!



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